称呼が似ている場合

「称呼」が似ている場合、商標が類似であると判断される可能性があります。

不服2006-65076
「SIRIO」について「SIRION」(第4211702号)と似ているとして登録が認められませんでした。
確かに「シリオ」と「シリオン」は、似ていますね。
語尾の「ン」の有無の相違はあるものの、聞き間違いをしてしまう可能性も大いにあります。
「称呼」のみならず「外観」も似ていますね。

不服2002-16199
「アルコットン」について、「アルコット」(第2034937号)と似ているとして登録が認められませんでした。
語尾の「ン」の有無の相違はあるものの、非常に似ていますね。
「称呼」のみならず「外観」も似ていますね。

一方で、「称呼」が似ている場合であっても、全体として非類似と判断された例もあります。

異議2006-90445
「アリゼロン\ARIZERON」について「アリゼロ」(第4963345号)と似ていないとして登録が維持されました。
双方の称呼は「アリゼロン」と「アリゼロ」で、語尾の「ン」の有無の相違があるものの、似てますね。

審決では、「称呼」に関して、 「本件商標より生ずる「アリゼロン」の称呼と引用商標より生ずる「アリゼロ」の称呼とを比較検討するに、両者は、5音ないし4音という比較的短い音構成にあって、語尾の「ン」の音の有無に差異を有するものである。そして、該「ン」の音の有無という差異により、音の配列上、「アリゼロン」は「ア」の音と「ゼ」の音の両音にアクセントを有し、前半部分の「アリ」と後半部分の「ゼロン」とに二分されるかの如く称呼されるのに対して、「アリゼロ」は平坦に一気に称呼されることから、両者をそれぞれ一連に称呼するも語調語感が相違し、相紛れるおそれはないものと判断するのが相当である。」と判断された。

「外観」に関しては、 「両商標は、前記したとおりの構成よりなるものであり、その全体形象はもとより、片仮名文字部分のみを比較しても、5文字ないし4文字という短い綴字における末尾の「ン」の有無という明らかな差異を有するものであるから、それぞれ時と所を異にして離隔的に観察したとしても、通常の注意力をもってすれば、見誤ることなく区別し得るものであって、外観上互いに紛れるおそれはないものと判断するのが相当である。」と判断された。

「観念」に関しては、「いずれも造語と認められるものであるから、両商標は、観念上比較すべくもないものである。

として、「称呼」「外観」「観念」のいずれの点よりみても類似しないものであるとして、登録を維持する決定がされました。
つまり、多少「称呼」が似ている場合であっても、「外観」「観念」が異なる場合などは、
商標全体として非類似と判断される可能性があるということです。


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